廃タイヤ問題を燃料化で資源リサイクル

現代社会において自動車は必需品と言っても過言ではありません。
自動車の安全な運行を維持するために、定期的なタイヤ交換が必要になりますが、これら使用済タイヤの処分については、近年不法投棄が横行するなどの社会問題にもなっています。
廃車時に発生する使用済タイヤや交換済タイヤ等のリサイクルは、SDG‘sの観点からもタイヤ業界にとって重要な取り組み課題となっています。
2021年には、世界的に有名なタイヤメーカーがタイヤリサイクルプラント建設に着手したと発表し注目を集めました。
社会の情勢的にも、タイヤのリサイクルを検討実施する事は今後益々必要性が高まってくると考えられます。
一方で廃タイヤのリサイクルにおいて、リユース(再生タイヤ)は少数にとどまっています。
現在そのほとんどが熱リサイクルを目的とした工業用ボイラーでのリサイクル燃料(化石燃料代替)での活用であり、世界的なCO2削減の流れ(地球温暖化対策)や化石燃料価格の高騰を受けて国内調達できる唯一の燃料源であるリサイクル燃料は、今後もその利用先が増えていく傾向です。
(一社)日本自動車タイヤ協会(JATMA)の資料によりますと、
日本国内における2019年(1~12月)の廃タイヤ(使用済みタイヤ)の発生量は、「タイヤ取替え時」「廃車時」の合計で、本数で9,600万本、重量で102万6,000トン。
「タイヤ取替え時」の発生量は、本数で8,100万本、重量で88万4,000トン。
「廃車時」の発生量は、本数で1,500万本、重量で14万2,000トン。
近年、国内の熱利用先が海外から廃タイヤの切断品/破砕品を有価購入する状況が続いており、2019年の年間輸入量は約9万6,000トンと、前年より約6,000トン増加しました。
参考:(一社)日本自動車タイヤ協会(JATMA)廃タイヤリサイクル状況
株式会社宏拓(こうせき)は創業時より循環型リサイクル社会の実用化に向けて廃棄物由来燃料の製造とその利用をセットにした循環型廃棄物リサイクルのビジネスモデルの展開に取り組んでまいりました。
食品廃棄物の燃料化事業のコンサルティング(特許取得済みの技術)を基に、各種廃棄物の熱リサイクルを目的としたリサイクル燃料製造に特化しております。
2022年8月、廃タイヤをリサイクル燃料に加工するプラントを富山県に建設し、操業開始しました。
当社のリサイクル燃料は、タイヤを破砕加工して製造するタイヤチップです。タイヤを細かく破砕し、更にタイヤの中に含まれる金属ワイヤーを分離除去するため燃焼効率が高いタイヤチップが製造可能となり、販売先のお取引先様からも喜ばれております。
また、従来廃棄物になっていたタイヤ屑(粉体)も圧密成型して燃料ペレットに加工し燃料化する事から、廃タイヤのリサイクル率が高く、限りある資源を有効活用する観点からも社会貢献度が高い事業となっています。
おかげ様で多くのお問合せを頂き、関連企業様とお取引を開始させて頂いております。
廃タイヤの処分やタイヤチップ燃料についてご検討の際は、お気軽にお問合せください。
<対象タイヤ>
乗用車用タイヤ、トラック用タイヤ、大型トラックタイヤ、重機タイヤ(サイズMAXまで)、
ノーパンクタイヤ等、多種に渡り対応できます。御相談ください。
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廃タイヤの回収、燃料タイヤチップの購入、資源リサイクルのコンサルティングなどご相談承ります。
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