代表プロフィール

代表メッセージ

この度、富山県射水市に弊社富山事業所を開設することになりました。これまで廃棄物に携わる事業を種々経験してまいりましたが、満を持して故郷である射水市にて産業廃棄物処理施設(廃タイヤ処分業)を操業できる事を嬉しく思います。

廃棄物の活用(リサイクル)を目的とした循環型リサイクル社会の構築、3Rの推奨、リサイクル技術の開発、廃棄物処理業の運営等々の経験をもとに今後も環境に配慮した循環型リサイクル社会の実現に向けて邁進していく所存です。

世の中に、3R(リユース・リデュース・リサイクル)の概念が、漸く浸透してきたと実感しています。近年市販の飲料製品に再生PETボトルが利用されはじめ、3Rが身近に感じられるようになりましたが、これは私が以前勤務していた会社が、使用済みのPETボトルを樹脂に再生し、その樹脂を100%再使用して再生PETボトルを製造することを実現させたものです。

このように、従来不要なものと考えられていた廃棄物がマテリアルリサイクルへと形を変えることが、究極のリサイクルだと私は考えています。形あるものは何らかの方法で消滅あるいは変容させなければ次の新たな製品が製造できませんが、廃棄物の場合その方法がとても重要です。

消滅・変容させるべき廃棄物の大半は有機物(炭素系)であるため、これらの熱利用化(サーマルリサイクル)の構築が循環型リサイクル社会実現の第一段階と考えています。

これまで30年近く、廃棄物の大半をサーマルリサイクルに向ける廃棄物燃料(リサイクル燃料)の製造に携わる事業を経験してまいりました。具体的には、固形燃料の製造(RPF、RDF、バイオマス木チップ)ですが、これら燃料は全て工業用ボイラー向けの燃料であり、工業用蒸気の製造、廃棄物発電などで活用されています。私はこれまでの知見をもとに、弊社創業後生ごみ(食品廃棄物)から固形燃料を製造する方法を開発し、工業用ボイラー燃料として活用することを実現しました。

ただ、これまで数々のリサイクル燃料を取り扱ってまいりましたが、これらリサイクル燃料は燃焼カロリーが低い事が課題でした。この課題をクリアできるのが、廃タイヤから製造するタイヤチップです。廃タイヤチップは石炭よりも高カロリーで燃焼性も良く、ボイラーの熱変動を安定化させる際に使用するとボイラー操業が安定化することが分かっていました。

リサイクル燃料の使用率を上げる(循環量を向上させる)ためには、燃焼効率の高いリサイクル燃料が不可欠と考え、廃タイヤを破砕加工してタイヤチップを製造する施設が必要と判断し、今回の事業を開始しました。

循環型リサイクル社会実現のために一歩先を行く試みを、故郷にある富山事業所から発信し、地元のみならず広く社会へ貢献していきたい所存です。

皆様のご理解と御協力をいただきながら、日々努力して参りたいと存じますので宜しくお願いいたします。

株式会社宏拓(こうせき)
代表取締役社長 石黒 宏樹

代表略歴

1985年 富山県立新湊高等学校 普通科 卒業
1989年 明治大学工学部工業化学科 卒業
1989~2003年 日本鋼管㈱(現JFE-HD)基幹職社員として入社
  • 京浜製鉄所製銑部配属(1989~1995年):製鉄原料の需給管理、高炉・コークス炉操業管理および技術開発に従事。
  • 本社:新規事業センター総合リサイクル事業部(1995~2000年)
    環境省:容器包装リサイクル法の高炉還元リサイクルの認定業務に従事。
    J&T環境㈱(旧NK環境㈱)の設立業務(川崎事業所および仙台事業所の開設業務)およびPFI事業企画管理等に従事。
  • 福山製鉄所製銑部(2000~2003年)勤務:コークス工場の副工場長を努めた。
2003~2012年 萬世リサイクルシステムズ㈱(現:㈱グーン)の設立・経営
  • 廃棄物処理業:木屑および廃プラスチックから木質燃料チップおよび固形燃料(RPF)の製造管理、施設運営に従事。
  • 専務取締役として経営全般を担当。株式21.4%を取得(2005~2012年)
  • JFEエンジニアリング㈱殿と共同でプラスチック新燃料(フラフ燃料)の開発とフラフ燃料を活用する日本初のCFB(バイオマスボイラー)の開発(北越紀州製紙㈱紀州工場に納入)。また、船舶を活用した廃棄物由来燃料の遠隔地への輸送システムを同時に構築。
2012年 「株式会社 宏拓」を設立。代表取締役社長に就任。
2014~2015年 食品残渣からのリサイクル燃料の製造に関する特許を取得。
名称:「廃棄物処理システム」 特願2012-158213(P-KS0130)、特願2012-158212(P-KS0101)
2014年 JFEエンジニアリング㈱の子会社(100%出資)である日本リサイクルマネジメント㈱の固形燃料を活用する省エネビジネス(蒸気供給/売電エスコ事業)に関する営業業務を受託し、営業代理店になる。
2014年 某繊維メーカーの固形燃料ボイラーへ食品残渣由来の固形燃料および家庭ゴミから製造した固形燃料(RDF)を販売開始。
2017年 某化学メーカーへ廃プラスチック・ゴム等を主体とする固形燃料をボイラー燃料として販売開始。
2019年 環境省受託試験「平成30年度中小廃棄物処理における先導的廃棄物処理システム化等評価・検証事業」をJFEエンジニアリング㈱殿、㈱大原鉄工所殿より依頼され参画。
2020年 JFEエンジニアリング㈱が受注した「新潟県:十日町市使用済み紙オムツ燃焼実証設備」の給湯ボイラー開発支援を受託。

主な活動実績

  • 1998年

    ヨーロッパ鉄鋼協会シンポジウム「高炉還元リサイクル」について講演。
  • 2009年

    日中韓国際シンポジウムにて「廃木材の日本におけるリサイクルの現状」について韓国国会にて講演。
  • 2011年

    経済産業省ワーキンググループ「地域循環圏形成推進調査」の諮問メンバーとして参画。
  • 2012年

    木質ボード複合材料シンポジウムにて「東日本大震災における震災廃棄物の現状とその対応」について全国木材資源リサイクル連合会の震災対応WGの座長として講演。

お問い合わせ

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